自然と未来をつなぐ挑戦 〜BALI SAISEI PROJECT〜

バリ島で、日本の自然再生の技術を活かしながら、土地を蘇らせることに取り組むBALI SAISEI PROJECT
プロジェクトを主宰するのは、バリ島在住4年のAKIKO HARUNAさん。
彼女は日本発の「自然再生の技術・思想」を、バリ島の土地や文化に合わせて広めることで、自然の豊かさを取り戻そうとしています。

バスルームになる予定の場所で、パートナーとともに

BALI SAISEI PROJECTの取り組みは、現地の環境やコミュニティに根ざしながら、自然の回復に取り組むことにあります。開発が進む中で失われた自然を回復させ、未来の世代に豊かな環境を引き継ぐことを目指しています。


自然を蘇らせるための取り組み

このプロジェクトでは、土地の再生に必要な技術を現地の環境に適応させ、炭を使った土壌改良や自然の浄化作用を活用する手法などを取り入れています。これらは日本の「大地の再生」「環境再生」などの生態系再生の手法を参考にしたもので、自然の力を最大限に活かした方法です。

バスルームの床の施工について、日本と中継しながらレクチャーしているところ

たとえば、バスルームの施工では、床に穴をあけ炭を入れ、その上から日本古来の「こばだて」という技術で花崗岩を配置する仕方を、日本の専門家にオンラインで繋げて、現地の大工さんに教えているところです。この様子は現場写真としても紹介されています。
「炭は、微生物に好まれる性質があります。こうやって炭をいれることによって、土の中の生態系を整えていきます。」
また、地域のコミュニティと協力しながら、取り組みを広げている点も特徴です。
AKIKOさんは次のように語ります。
「例えばバリ現地の人達が運営する森林再生プロジェクトに、再生手法を入れたいと声がけを頂いたり、バリ現地の人々が土地を利用していくところで、お役に立っていけるように心がけています。またBALI SAISEI道場の土地の使い方には、現地の人達が関わっているので、先祖代々の自然素材の使い方など、私たちもふんだんに習って取り入れていっています。
相互協力する事で、文化を超えて、現地の人、外国人である私たち、お互いが自然に関わる知恵を深めていっています。」


現地と共につくる、柔軟な循環のかたち

プロジェクトの技術は、単に「日本の技術を輸出する」ものではありません。
AKIKOさんは語ります。
「日本と違う熱帯気候、土質や植生の違いを踏まえて、現地にある技術手法との融合が大事だと思います。また現地の文化・習慣・宗教観などをしっかりと理解する事も欠かせません。それにより、単に技術を適用するのでなく、慣習に合わせて変える部分があり、そうする事で、現地の人が技術を取り入れる可能性も上がると感じています。」
現地の文化や価値観と丁寧に向き合う姿勢は、プロジェクトの浸透力を高めています。


今後の展望と、地域への根付き

これからのBALI SAISEI PROJECTは、活動の拠点であるSAISEI道場をさらに整え、「再生技術を体感できる場所」に育てていくことに力を注ぎます。
AKIKOさんは、今後の展望について次のように語ります。
「今後は、まず地道にSAISEI道場を整えていき、再生技術を体感してもらう場所を作る事を大切にします。そして関心、興味を持ちお声がけくださる現地のプロジェクトを、順に1つ1つ、丁寧に対応していく事を大切にします。それにより、私たち外国人が孤立してがんばる以上の影響が、自然に生まれてきます。なぜなら、現地に根付く彼らこそが地域社会に繋がっており、彼らが再生技術を取り入れる事で、その地域社会も少しづつ、変化していくからです。」
目指しているのは、技術の導入ではなく、暮らしに根差す形での知恵の共有。
そこには、「共に生きる」ことのリアリティがあります。

BALI SAISEI PROJECTに関わる

SAISEI-DOでは、共に活動する仲間を募集しています。
実際に手を動かす活動仲間の他、カメラマンやマーケティング関連を幅広く募っています。
連絡はIGのDMをご利用ください
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